イタリア観光業の歴史【観光地として人気の理由とは?】

イタリアは世界有数の観光大国です。世界観光機関によれば、2015年イタリアの国際観光客到着数は5,825万3,000人で、フランス、スペインに次ぐ世界5位の規模となっています。イタリアになぜこれだけ多くの観光客が訪れるのか…その理由や、この国の観光業の歴史を紹介します。

 

イタリアが観光地として人気な理由

イタリアには、古代ローマ時代や中世ルネサンス時代の、貴重な歴史的建築物や美術品が多く保全されており、多くの観光客を呼び寄せる最大の要因となっています。古風な街並みは絵として非常に映えることから、イタリア諸都市を舞台にした映画が多く、これも観光産業を後押ししているといわれています。

 

また温和な海洋国なので、リグリア海岸、ベニス周辺、トスカーナ沿岸、アマルフィ沿岸といった海辺の景勝地に、リゾート目的で訪れる観光客も多いです。

 

人気の観光都市

ローマ、ミラノ、トリノ、ヴェネツィア、ナポリ、フィレンツェ、パレルモ、バーリ、ジェノヴァ、ピサなど

 

イタリアにおける観光の歴史

イタリアは古来より、人気の観光スポットでした。古代ローマ時代は、ローマ帝国の政治・文化の中心地として繁栄し、ヨーロッパ各地から有力貴族が保養に訪れました。ローマ帝国崩壊後は衰退期に入るも、8世紀に教皇国が成立すると、キリスト教の聖地として多くの外国人が巡礼にやってきました。また17〜18世紀頃には、イギリス富裕層の子供の卒業旅行(「グランドツアー」と呼ばれる)における、人気の旅先となりました。

 

しかし20世紀に入ると、第一次世界大戦による経済不況や世界恐慌の影響で、観光客が激減。この深刻な観光不振は第二次世界大戦後まで続きました。戦後は北部を中心とした急速に工業が発達し、「奇跡」と称される高度経済成長により、再び多くの観光客を呼び寄せられるようになりました。