ポー川

ポー川のデータ
ポー川
延長 652 km
流域面積 71,000 km2
水源 アルプス山脈モンヴィーゾ
河口・合流先 アドリア海
流域の州

・ピエモンテ州
・ロンバルディア州
・エミリア=ロマーニャ州
・ヴェネト州

支流

・ミンチョ川
・オーリオ川
・アルダ川
・アッダ川
 -セーリオ川
 -ブレンボ川
・トレッビア川
・ティチーノ川
・セージア川

 

ポー川(Po)は、イタリア北部を東流する、全長約 652kmにもおよぶ国内最長の川です。フランス国境のアルプス山脈モンヴィーゾ付近に源流を持ち、アルプスとアペニン山脈の間に広がる平野部(ポー平原、ロンバルディア平原)を通り、最終的にアドリア海に流れ出ます。

 

支流の数は141にも及び、その流域面積はイタリア全土の四分の一を占めています。北イタリアの主要都市のほぼ全ては、ポー川流域に集中しており、イタリア全人口の約三分の一(およそ1600万人)がこの流域に居住しています。

 

中流域は上流の水力発電を利用した工業地帯、下流域は灌漑を利用した農業地帯として発達しており、昔から北イタリアの経済活動の基盤として重要視されてきました。

 

自然

400平方キロメートルにもおよぶポー川のデルタ地帯(三角州)は、多様な動植物が生息する広大な環境保護地域です。国立公園に指定されており、「フェラーラ:ルネサンス期の市街とポー川デルタ地帯」として世界遺産にも登録されています。

 

歴史

古代イタリアでは、先住民族のケルト人から「パドゥス」、リグリア人からは「ボディンクス」と呼ばれていました。のちに人類による開拓が加速したため、流域の緑は本来の25%も失われたといわれています。失われた分はポプラによる人工林に変えられていますが、近年は農薬や工場排出物による汚染も問題視されるようになりました。

 

また古来よりアルプスの雪解けや雨による増水の影響で、洪水被害が多い地域として知られます。現在は最新の治水工事によりほとんど解消されていますが、20世紀だけでも1917年、1926年、1951年、1956年と4度の大洪水に見舞われています。