ルビコン川

ルビコン川のデータ
ルビコン川
延長 29 km
流域面積
水源 アペニン山脈
河口・合流先 アドリア海
流域の州 エミリア=ロマーニャ州
支流

 

ルビコン川(Rubico)は、イタリア中部、アンコーナの北西エリアを流れる川です。エミリア=ロマーニャ州南東部を流れ、アドリア海に注ぎます。延長29km、川幅も最も広いところで5mしかない小さな川です。

 

歴史

ルビコン川は、共和政ローマ時代、属州ガリア・キサルピナとイタリア本土の境界になっていました。そして当時ローマには、反乱防止の為「軍隊を動員してローマ領内に入ってはいけない」という法律があり、これを破るというのはローマ上層に対する反逆を意味しました。

 

「賽は投げられた」という有名な言葉がありますが、この言葉は前49年、古代ローマの名将ユリウス・カエサルが、ルビコン川を渡る=つまりローマへの反乱の意思を固め、部下に発破をかけるために言った言葉です。

 

カエサルのこの行動により、ローマは内戦状態に突入し、後のローマ史に重大な影響を及ぼしました。小さな川ながら圧倒的な知名度を誇るのは、このような歴史があるからなのです。

 

※またこの出来事から、重大な一歩を踏み出すことを「ルビコンを渡る」と表現するようになりました。

 

論争

ただしカエサルが渡った「ルビコン川」とされる川が、現在のルビコン川と同じなのかどうかは論争となっており、確証は得られていません。これはカエサルの生きた時代(紀元前100年頃〜紀元前44年)が昔過ぎて、今や河道に大幅な変化が生じ、正確な位置がわからなくなったからです。現在のピシャテッロ川やウーゾ川が、古代におけるルビコン川であったとする可能性も指摘されています。