イタリア大統領の権限とは【首相との違いとは?】

大統領旗

大統領旗

 

イタリア共和国は、共和国大統領(伊:Presidente della Repubblic)を国家元首とする大統領制の国です。もともとは君主制国家で、サヴォイア国王を国家元首としていましたが、戦後の国民投票で君主制の廃止が決定され、大統領を国家元首とする共和制に移行しました。

 

大統領の権限・首相との違い

大統領は、首相任命権や議会解散権を有すため、行政権限を発動することは可能ですが、基本的には政治にほとんど関与しない象徴・儀礼的な役目のみを担う官職です。イタリアで行政を統括するのは首相(正式名称は閣僚評議会議長)の役割で、大統領はイタリア共和国憲法第92条2項に基づき、首相を指名する役割を担っています。

 

大統領の選出

選挙日に50歳以上であること、イタリア市民であること、選挙で選ばれたら元就いていた職は辞めることなどを条件に、間接選挙(議会の両議院議員と各州代表各3名の総計1000人による投票)で選出されます。初代大統領にはナポリ出身のエンリコ・デ・ニコラが選ばれました。

 

大統領の任期

任期は7年ですが、自発的な辞任、死亡、重病による職務困難、または反逆罪または憲法違反などを理由に任期前に終了することもあります。