イタリア国民の民族構成と割合

イタリアは、イタリア語を用いるイタリア民族が国民の9割を占めています。残り1割で多いのは移民のルーマニア人、アルバニア人、中国人などで、その他少数民族としてドイツ語を母語とする南チロルのチロル人などが存在します。

 

 

国民の民族構成の割合

・イタリア人(93%)
・ルーマニア人(1.8%)
・アルバニア人(0.8%)
・アラブ人(1.1%)
・中国人(0.3%)
・ウクライナ人(0.3%)

 

※チュニジア、リビア、シリア、モロッコ、レバノン、エジプトなど

 

地域別

イタリア南部:ギリシャ系イタリア人,アルバニア系イタリア人
イタリア北部:フランス系イタリア人,スロベニア系イタリア人,ドイツ系イタリア人

 

参照資料:Largest Ethnic Groups Of Italy

 

イタリア民族の歴史

「イタリア人」という言葉には2通りの解釈があります。1つは単純に「イタリア国籍を所有する者」のことで、話す言語や民族的アイデンティティはイタリア人である為の必要要件ではありません。

 

そしてもう1つは「イタリア語を母語とし、イタリア民族であることをアイデンティティとしている者」のことで、国籍の所持は必ずしも必要要件ではありません。ここでは主に後者の「民族としてのイタリア人」にスポットを当て、その民族的ルーツを簡単に紹介したいと思います。

 

古代のイタリア人

イタリア人の大本のルーツは古代ローマ人にあるといえます。古代イタリア半島には、ローマ人、ラテン人、イタリック人、ギリシア人、エトルリア人、ガリア人、サルデーニャ人など様々な民族が並存していましたが、中でも最も有力だったローマ人が、他の民族を次々と服属させていき、前272年にはイタリア半島全土を征服したのです。のちに成立するイタリア人の文化は、まずこのローマ人の文化(ラテン文字、ローマ神話、キリスト教など)が土台にあるということが重要です。

 

中世のイタリア人

ローマ帝国崩壊後のイタリア半島には多方から異民族が流入し、小国が分立する政情不安定な地域となりました。そんな分裂状態の地域で、「イタリア人」という民族的アイデンティティが形成され始めたのは、ローマのラテン語から転訛して出来たイタリア語が、13世紀以降の文学活動の高まりを通し、半島全土に浸透してからです。

 

近代以降のイタリア人

19世紀になるとイタリア人(イタリア語などイタリア系の文化を持つ者)による、イタリア統一(イタリア人の住む土地全てを統一すること)を目的とした社会運動が活発になります。

 

その流れで、半島北部に勢力を持つイタリア系のサルデーニャ王国が周囲の小国を併合し、1861年イタリア王国を成立させたことで、史上初めてイタリア人の統一国家が樹立されたのです。