イタリアの宗教の種類や割合

イタリアにおける人口に対する信仰宗教の割合は、80%以上がキリスト教カトリック、10%弱が無宗教で、イスラム教が4%程度。そして残り数%をユダヤ教や仏教、ヒンドゥー教などの少数派宗教が占める形となっています。各種宗教のイタリアにおける状況を見ていきましょう。

 

キリスト教

キリスト教はカトリック/プロテスタント/正教会に分けられます。イタリアはかつて広大な教皇領を擁し、現在はカトリックの総本山バチカン市国のお膝元ということもあり、カトリック教徒が圧倒的に多いです。古代ローマ時代の4世紀に、テオドシウス帝により国教化されて以降、本格的に信者を増やしていきました。

 

イスラム教

カトリック以外の宗教では、200万人以上の信者数を有するイスラム教が最大宗教で、国内には500以上のモスクが存在します。

 

布教の歴史

9世紀頃のイタリアには、シチリア島がイスラム教勢力から支配を受けていたため、多くのイスラム教徒が存在していました。11世紀にはカトリック勢力による国土回復運動(レコンキスタ)が活発になり、13世紀にはほぼ消滅しましたが、20世紀後半になり中東や北アフリカの移民を受け入れるようになったことで、再び増加に転じ始めました。

 

非公式宗教?

イタリアでは政府が公式認定した宗教団体には資金援助が与えられますが、ムスリムコミュニティは、2019年現在援助対象外になっています。これはイスラム教の教条に、イタリア共和国憲法の規定に反する内容(主に女性の権利関係)が含まれている為と考えられます。ただムスリムコミュニティはもはや無視できない大きさなので、政府はイタリア・イスラム評議会を設立し、社会との順応を図っています。

 

ユダヤ教

イタリアにおけるユダヤ教の歴史は古く、キリスト教普及前のローマ共和政期にイタリアに流入し、以後何世紀もの間、迫害を受けスペインから追放されたユダヤ人の受け皿になっていました。20世紀にファシズム、ナチズムが台頭すると、イタリア全土で9000人のユダヤ人が犠牲になりました。戦後は残った数万人のユダヤ人によりコミュニティが維持され現在は国に正式に認可されています。